葬儀の費用の内訳を正しく理解しよう!
葬儀費用の内訳
こちらのサイトの「【口コミあり】東京都で家族葬に強い葬儀社ランキング」で紹介している葬儀社10社に関する詳細をそれぞれ見ていただくとわかりやすいと思いますが、葬儀社のホームページに記載されている葬儀費用と、実際に私たちが支払わなければならない総費用にはかなり開きがあります。これはなぜなのでしょうか。
例えば、葬儀社が打ち出している「家族葬プラン○○万円」、これは「葬儀費用」として記載されていますよね。そして私たちは「葬儀費用」と聞くと、葬儀にかかるすべてのお金、と思ってしまいます。しかしこれは総費用の一部で、実際には以下のような料金システムになっています。
A葬儀費用 + B実費費用 = C葬儀にかかる総費用
私たちが葬儀を出すために支払わなければならない総額はCになります。これをAと思い込んで準備し、葬儀社側もしっかりした説明をしてくれないまま葬儀を終えてしまうと、支払いの段階になってトラブルに発展してしまいかねません。
葬儀費用・実費費用の内容
では、葬儀費用・実費費用というのはそれぞれ何の料金なのかを見てみましょう。一般的にそれぞれの内訳は以下の通りです。
- A葬儀費用に含まれる内容
- 祭壇・棺・会葬礼状・遺影写真・写真前花飾り・花額・枕花・枕飾り・後飾り・寝台自動車・ドライアイス・盛物・家紋入水引幕・家紋入焼香幕・受付用品・胸章関係・高張提灯・提灯下花飾・正面看板・看板下花飾・案内看板・プラカード・天幕・野外設備・お別れ花・手続き代行(役所への死亡届けや火葬の手続きなど)
- B実費費用に含まれる内容
- 斎場使用料・火葬料・骨壺・火葬場控え室使用料・火葬場飲食費・遺体保管料・寝具および貸衣装(参列者用)・霊柩車・ハイヤー(僧侶・喪主が移動するために使用)・マイクロバス(参列者が火葬場へ移動するために使用)・配膳人・飲食接待費(通夜振る舞い・精進落とし・飲み物)・会葬御礼品・心付け(霊柩車の運転手や火葬場の火夫に渡すチップ)
A葬儀費用もB実費費用も私たちは一括して葬儀社に支払いますが、実はこの2つは支払われる先が異なります。A葬儀費用は葬儀社へ、B実費費用はそれぞれ別の業者に支払われるのです。Bを葬儀社が立て替えて支払っておき、後からまとめてAとBを施主に請求するという形になっています。さらに葬儀の形式によって、施主は宗教関係の費用も支払わなければならないことを覚えておかなければなりません。
見積もりをとるときの注意点
葬儀を依頼する側として、各葬儀社に見積もりを出してもらう場合は以下の点について必ず確認するようにしましょう。
- ① セット料金に含まれている項目の詳細
- ② セット料金に含まれていないもので他に必要なもの
- ③ ②それぞれにかかる費用
- ④ ①②それぞれの項目の個数と単価
- ⑤ 参列者の人数が変動すると料金がどのように変わるか
- ⑥ お布施や心付けの相場
こうした細かい費用をすべて含む総費用を事前に提示してくれるところもあれば、相談するとどこをどう削ることができるかを提案してくれるところもあります。いずれにしても、総費用を事前に把握するためには、葬儀を行うために何が必要かを把握しておき、不透明な点はすべて確認する必要があります。
また、用意できる予算をこちら側から提示してその予算内で葬儀の総費用がおさまるようにやってほしいと依頼することもできます。葬儀社によってはそれでできる内容をきちんと説明して快く引き受けてくれるところもありますので、そうした依頼のしかたができるところかどうかも含めて比較検討するといいでしょう。